それは精霊の加護により存在する世界でのおはなし。とある国、イリーゾヘーラ。
そこには精霊を喚びだす修術士でありながらも、一度も精霊を喚びだせない “ おちこぼれ ” がいた。
ことあるごとに自らの足を叩き続ける落ちこぼれは、いつも人々の嘲笑の的であった。
だが、そんなある日。
イリーゾヘーラの砦に亡霊が出るとの噂がたち、その真意を確かめるべく落ちこぼれは砦へと向かう。
果たすべき約束の為に、自らの足を叩きながら。